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冷静と失禁の間

アンハッピーセットのオマケは幸せな夢を孕むのか?

1/14の夢メモ

夢日記

変な夢を見たせいで具合が悪くてほとんどねれなかった。床に人が寝転がったり、ゴミが平気で落ちている、まともな街灯もなくて暗くて汚い町を徘徊する夢を見た。

ゾンビみたいな人間たちがしつこく後をつけてきて、泣きそうになりながら暗い路地を、私の手を引く人物と逃げ回った。

あちこち逃げ回って、ビルの外側のコンクリートの階段をのぼると、踊り場のようなスペースで男女がまぐわっていた。わたしが男と女を見て、「映画みたいだ」というと、わたしと、わたしの手を引っ張る人物は、そのままビルの階段から飛び降りて、民家の間の道に逃げた。民家のドアの周りには警察官が一人ずつ配置されていて、女がそっとドアから抜け出そうとすると、警察官が押さえこんで「やめろ!」と大声で怒鳴った。ある女は派手な金髪に短いスカートを履いていて、警察官と取っ組み合いを始め、「あなたが止めたら、お金稼げないじゃない。どうして止めるの、わたしはどうやって稼ぐのよ!」と泣き叫んでいた。

その様子を見て、わたしがなんとなく女の職業や生い立ちを察した。そして、どうすることもできないので、どんどん夜道を進んでいった。まっすぐ進むと行き止まりで、オレンジ色のニット帽をかぶった男性がわたしに歩み寄ってきた。いよいよおしまいだ、と思ったとき、わたしは、その男の背後にいた白くてレースをふんだんにつかったロリータを着ている女の子の姿にようやく気が付いた。女の子は金髪で髪の毛は細くてサラサラだったが、目が無かった。あと、お腹に穴が開いていて、ひどく出血していた。明りのない道に、血だまりが出来た。あまりに周囲が暗すぎて、その血は赤というよりほぼ黒に近い色に思えた。だけど、不思議と悪意や殺意を感じなっかった。わたしは何も抵抗せず、女の子にギュッと抱きしめられて目を瞑って目覚めた。

 

大学生活を通して生活が向いてないと気付いた

大学生活が終わるので、大学生活を振り返るメモを残しておきたいので、ちょっとだけ振り返りの記録を取ります。以下の文章は自身の経験に基づいた、たいへん、個人的な意見なので参考にしないように。

 

まず、大学に入ってよかったか、という疑問について。

個人的には良かったな、と思えた。

もちろん大学生活が4年間通して楽しかったわけではないし、学校という空間はかなり苦手なので半分以上辛かった思い出しかないかもしれない。それでも、幅広く学問の基礎知識に強制的に触れる機会が授業というものなので、興味のなかった分野の学問の世界をチラリと覗くことができたような気がする。恐らく、独学だとどうしても怠惰な性格ゆえに、興味のない分野に関しては手を出すことはできなかったと思う。いい加減な知識を働かせるより、他者からの意見を踏まえてからというワンクッション置くとかした方がいいなと思った。(※わたしは)

専門科目は勿論、大学の設備がないと厳しい部分があるのでこれは当然ありがたかった。

 

大学に入って辛かったこと:コミュニケーション

  • 先生とのやり取り

先生とのコミュニケーションがかなり重要だった所は、コミュニケーションが不得意なわたしには本当に向いていないので辛かった。かなり仲良くなれた先生もいれば、嫌われてしまったこともあったので、全員から好かれるパーソナリティーを演じきることも、作り出すことも出来なかった。

しかし、先生同士でも派閥があるようで、内部争いをしていた。闇である。先生も苦労しているようだった。というか人間関係は、よっぽど一人でやっていける仕事スキルを身につけていないと避けることができないので、今後も人間関係に関する問題は付き纏うのだと痛感した。

  • 飲み会

加えて、お酒が飲めないのでお酒のコミュニケーションが出来なかった部分もかなり苦労した。サークルやゼミのやり取りは、結構お酒の場で展開していく。飲み会に参加できないと、親睦を深めるのは困難だった。いやでもこれは飲み会以外で会話するスキルが足りてなかったのかもしれないけど!そもそも、飲み会のコミュニケーションは、会話を目的とした会話である。わたしは目的のない会話が苦手なのだ。曖昧に会話を続けているうちに、自分が無限に趣味の話を展開し続ける事しかできないマシーンだと途中で気付いたので、共通の趣味を持っている集団(サークル)に所属することを決めた。が、そこでもあんまりうまくやれなかった。これも向いてないようであった。

  • 人間があまりにも多すぎる事

これは一番つらかった。多すぎるというのは、数はもちろん、人間性から何やらまでに至る。多すぎてよかったのは、一人一人が目立たないから、学校のクラスのようにカーストが出来上がりにくい事くらいかもしれない。

人間が集まると、ろくなことがない。朱に交われば赤くなる。言葉遣いもうつるものだし、知らず知らずのうちに失礼な発言や動作をまねているかもしれない恐怖があった。しかし人間からしか社会性を学び取ることができないので、各自適度な距離感を作っていくしかない。常識だけは人を見ないとわからない。

あまりにも思想が違うと感じる人への接し方が大変だった。最も苦労した。その思考の流れは倫理的、常識的によろしくないんじゃないかと指摘したところで、今まで積み上げてきた他人様の経験に対してあれこれ口を酸っぱくして指摘するのも失礼に値する。それでも、ご飯を食べる時にクチャクチャ音を立てて食べるのは、クチャクチャ音を立てて食べる集団にしか受け入れられないので、レベルに影響する経験だと思うところもあるが。

加えて、幼少期からの経験は大学生くらいのいい年齢になってしまうともう出来上がり過ぎていて、今更直しが利かないのだ。わたしの経験はこうこうこれこれ、でもあなたはこうこうこれこれであった、違う人間なので仕方がない。自分が許せないことを、他人は平気でするかもしれない。そういう恐怖は死ぬまでなくならないのだ。

諦めでは、妥協では、と世間はいうかもしれないが、どうしても諦めや妥協が重要である部分も存在することをなんとなく理解していかなければいけないのかもしれない。

あれこれ口酸っぱく指摘しても、他者は他者のペースがあり、わたしのペースで生きていかない。いくつかの会話を通して容易くその他者を変えてしまっても、変えてしまったことに対する責任はとるのはかなり難しい。

変化すると、変化が馴染むまでに前後にバグが起きる。一つズレると、すべてズレる。これは、物事にも人間にも言えるだろう。我々は生涯を通して、ズレに対して慎重に対処していく他ならないのだ。めんどくさいと思うかもしれないが、この面倒くささに対しては、早々に諦めを感じるべきなのだろう。

 

くらげワルツ

小説

 くらげが、ふわ~って浮いている。ねえねえ、葛西臨海公園のさあ、汚い海のことをまだ覚えてる?わたし、それっぽい気持ちにようやくなれて、海が見たいって言って、わざわざこんなところまで足を運んだんだよ。なのにさあ、こーんなでっかい水たまりを見に来たわけじゃないのに、もっとロマンチックになれるものを見に来たのに。でも、第一声が、「うわ、汚な」だったらそれこそぶち壊しじゃん?それで、仕方なく公園の中を散歩したよね、お互いに黙って。申し訳程度に、“巨大な水たまり”に目をやると、最初はゴミ袋かなんかかと思ってたんだけど、よく見てみたら、フワフワ~って浮いている、いつも水槽で見ていたヤツがいるの。その瞬間にさ、あたし、これになろうって思っちゃったんだよね。これに、なるんだってね。

 

 

「くらげの体は、90%以上が水で出来ていて、彼らは死ぬと水に還ります」

くらげの水槽のまえでぼくと彼女は手を繋いで、館内に響く無機質な音声ガイドを聞いていた。僕が彼女の手を強く握って、欲望の度合いを表す。すると、彼女は「あっ」と声をあげて、フリルが施されたパーカーのポケットから、マイメロディのボールペンを取り出した。

 そうやって、彼女は時折メモを取ったりしながら、かなり熱心に、ぼく以外の声に耳を傾けていた。ぼくは、一見、いかにも、と言われてしまいがちなかわいい服装をしつつも、勉強熱心である彼女の一面がとても好きだった。

 フリフリで縁取られたハートのポケット付きのピンクのフリフリのパーカーは、少しだけサイズが大きめのもので、だぼっと着こなしている。お尻よりやや下にあるパーカーの下に、赤いチェックの短いプリーツの入ったスカートを穿いていた。不釣り合いなニーソックスの長さは、スカートの短さを際立たせていた。

 彼女のペンの動きが止まったところで、「メモ、取れた?」と、ぼくが彼女に尋ねる。しかし、彼女が返すのは意味深な微笑みだけで、次はここへ行こう、あの水槽がみたい、そういった類のわがままも言わない。そうこうしているうちに2時間が経ってしまった。ぼくらはずっと水槽をぼーっと見ていた。居た堪れなくなったぼくは彼女の親指をつついた。

「今めもめもしてるから待ってぇ」

勉強熱心を言い訳に、手を繋ごうとするのを拒絶したいのだろうな。ぼくは諦めて、彼氏の特権を短く利用して、彼女の頭を撫でた。ふにゅう、と声を漏らす。

知っている。

 彼女は別に、勉強が好きなわけではないし、ぼくのことが好きなわけでもないのだろう。

 機能性がないハートの形に縫い付けられたポケットからは、いつボールペンが落ちてしまってもおかしくなさそうだ。

「くらげを見るのは何回目?」

「ふにゅう」

横から覗いたメモ帳には、同じような内容の文章がいくつも乱雑に書き込まれていた。

『くらげは、死んだら水になれる。』

『くらげは死んだら、みず。』

『くらげはみずみたいなもので、死んだら海になる。』

「やっぱり。何回も、ここに来ていたんだね」

 メモは、他の男の人と行っても取るのかな。だったら安心だ。彼女はぼく以外の男の人にも興味がないということだ。誰にも触れられたくない、ただそれだけを意味する知識が、マイメロディのメモ帳に残されている、そのメモひとつで彼女とぼくを含む周りの人間たちの距離感がわかる。ぼくはひどく混乱していた。静かに、気持ちを整理する時間が必要だった。けれど、沈黙を破ったのは彼女の方からだった。

「ふにゅう」

「なに?ちゃんとメモできた?」

僕は微笑むんだ。彼女が答える。

「ねえ、それっぽい海が見たい」

あなたがあなたである必要性はある、わたしがわたしである必要性があるのと同じように。しかし、わたしにとって他者があなたである必要性はない。

バターの匂いが鬱陶しいと思わないくらいの時間はほんの僅か。

あの甘い贅沢な香りを含んだ空気が柔らかく膨らんだ布団に吸われて、そこで賑やかに会話をしながらやがてうとうとしてきてぐっすり眠るのが好き。

良い思い出はいつもバターの香りに引き摺られている。

あれは、これは、こうなったのも、お前のせいだお前のせいだと言ってしまうが、お前のおかげだな、くらいの気持ちの余裕がふんわりと支配してくれたらな、と思う。