読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

冷静と失禁のあいだ

アンハッピーセットのオマケは幸せな夢を孕むか

久々に感じた情熱は溢れ出るほどに

先日、心を揺さぶるような情熱を感じないとかツイートしておきながら、今現在わたしは情熱を感じている。体のある部分で滾っているのは情熱か熱情か。そんなことはどうだっていい。

 

とにかく

 

 

 

痛い。

 

 

本日午前某時刻、ワタクシ、某大学病院にて親不知という憎き奴、抜いてきましたのでございます。

生まれてこの方、1X年、歯に痛みなど夏にかき氷を食べた後にしか感じたことのなかったワタクシ、ここ一年で歯に激しい痛み、疼き、情熱を感じるようになり、古より封印されし力が解放されつつあるのか......クッ......という思考に至りしばしの間、力が解放されるのを比較的食べやすい『うどん』というモノを啜りながら待っておりましたが、とうとう自らの強大な恐ろしい力(食欲~ケンタッキー・フライド・チキン食ベタイ~)に耐えきれず病院の戸を叩いたわけでして。そこで告げられたのは、我々人類を唆す魔物が貴様の口内に4つも封印されており解放されていない(親不知が完全に歯茎の中に埋まっていて顔だしてない状態)ので、この力に対抗する宝具がある村~ダイガク・ビョウイン~に向かえとのことでした。心霊写真~レントゲン~を手に入れて我が口内に隠れ潜む魔物を倒しに村に向かったワタクシ。

 

 

長老(先生)「魔物はなかなかに手強いぞ......貴様は選ばれし者ゆえ、4つも力を秘めている......まずはどの力を解放するか選ぶがいい.....(上下左右全部親不知があるので、とりあえず一本ずつ抜きましょう。)」

 

4つの闇を抱えた勇者(私)「一度に二つの力を解放できないとは......恐るべし魔物め.....手のかかる奴だ....なら右下に位置する力を解放しよう(えっ こないだ二本いけるっていったじゃないですか......治療費余分に取られるじゃないですかん......とりあえず右下でお願いします.....)」

 

という会話を交わしてから、魔術~部分麻酔~をかけられるワタクシ。魔術はいままで経験したことがなかったが5個、ほぼ同時に術をかけられたのは初めてだったせいか、あまりの魔力に呻いた。(今までに胃カメラで部分麻酔の経験はありますが注射タイプじゃなかったのでとくに痛みとかはなかったのです。しかし今回は注射タイプで、さらに5本もザクザクとやられてしまいました。とくに神経周辺にブスっとやられるとなかなか痛くて、ぐえっとか言ってしまいました。)

 

弟子(大学病院の学生さん)「長老さま、術式をたてる補佐をするのは今回が初めてですよろしくお願いします(口腔外科に来るの初めてなんですがよろしくお願いいたします)」

 

弟子の発言に相当不安を覚えたがここは洗練された村~ダイガク・ビョウイン~なので仕方があるまい。先人にならうほかないのだ。(ちょくちょく指導的なのがはいっていてこっちはっけっこう怖くてしょうがなかったです......)

 

長老「術はもって3時間だが、なかなか闇が顔を出さない......弟子、剣~ドリル~を持ってこい!切り刻んでやる!!!(麻酔は3時間ほど効きますが肝心の親不知がなかなか抜けないのでドリルで砕きますね~)」

 

剣の力は、偉大すぎた。(ドリルの経験がない私はめっちゃこわくてここで焦った。心の準備などするひまもなくドリルをつっこまれると、バキッ、ゴリッという音が骨に響いて、割れた!と喜ぶ長老、じゃなくて、先生の声がした)

魔物は粉砕された状態で出てきた。魔物を首を取って帰ることができと告げられ、記念に持って帰ることに。鏡で自分の顔を見ると、激しい戦闘のあとがあった。(取り出した親不知は持ち帰れるのでとりあえず持ち帰ることにしました。あとで顔みたらドリルかなんかのときに飛びまくった血しぶきが顔にめっちゃついいててドリルの恐ろしさを改めて痛感。)

 

長老「闇を封じなければ!二つの宝具を!(縫いますね)」

 

子「手伝います!」

 

長老「いや、お前は術をかける順を覚えておくがよい。わたしは本来とは異なった順番で術式をたてているからな。わたしのやり方で最後の儀式を披露してはならぬぞ(縫う順番をみておくといいよ、僕は左利きだから順番が逆だから国家試験のときは間違えないようにね)」

 

こうして、ひとつの闇の力は封印され、昇華されたのだった。

 

終わった瞬間、術(麻酔)が切れる前に薬を取りに受付へ走り、速攻で嚥下したが、今現在、ものすごく痛い。家に帰って傷口がいかがなものかと洗面台でアホ面かまして口の中のぞいてみたら血まみれ。腔内の壁は真っ赤。ヒサン。勢いよく口を閉じてもう見ないことにした。痛すぎて食事ができない。血はだらだら。あと3つもあるかと思うと本当に萎える。痛いというか熱を感じる。歯じゃなくて心にこういったものを感じたい人生であった。煮えたぎるような熱いものね。もうそりゃあふれ出るくらい。いや今も実際あふれ出てるしね、血がね。

 

こんなことなら昨日ケンタッキーお腹いっぱい食べとけばよかったと後悔した夕方であった。あ、ケンタッキー食べたいという情熱はあるかもしれない。