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冷静と失禁のあいだ

アンハッピーセットのオマケは幸せな夢を孕むか

天使の微笑みはいずこへ

 

エロゲー、という単語を聞くと、だいたいの人が巨乳で目がやたらとデカく、画面の前のユーザーもとい『お兄ちゃん』に向かって媚びた声と嬌声を漏らすピンクや青などといった奇抜な髪色をして年相応とは思えない髪型をした美少女を想像するのだと思う。まあほぼ正解だと思われる。

だが、しかし、but!

 

エロゲとはそれだけではないのだ。

 

ということについてお話ししたいので苦手な方はスルーの方向でお願いいたします。

エロゲにはシナリオ重視型やキャラゲー型、ヌキゲー系などに分類されていて、最近ではこの3つのうちのシナリオ重視型が中心となっている。ヌキゲー系は基本的にはロープライスなものが多い。ほかにもRPG系もあったりするくらい、多種多様だ。

わたしはとくにシナリオ重視型エロゲーをプレイしているエロゲーマーなのだが、全く知名度がない『天使のいない12月』という作品を紹介したい。

天使のいない12月』、略称は『天いな』と呼ばれており、leafという『うたわれるもの』や『ホワイトアルバムシリーズ』、『To heartシリーズ』などで超有名な大手のアダルトゲームメーカーから出された中でもかなり一般受けしない作品である。

なにがどう一般受けしないかというと、最高に鬱作品であるからだ。

まず、このエロゲにおいて、ヒロインと結ばれるという典型的なエロゲ的結末が1人を除いて存在しない。

それもハッピーエンド?であろう1人のシナリオは面白くないというか、申し訳程度にとってつけたような内容。前代未聞すぎる。きゃっきゃうふふした後、初めてのセックス、そして結婚生活からのエンドロール......甘々なエッチなアフターストーリー......この作品において全部存在しない要素である。

 

※以下すべてネタバレして話を紹介していきます。

この作品がわたしがプレイしたエロゲのなかで最高峰だと思っているのですが個人差があると思うので、という点には注意してください。あと、もう二年前くらいにプレイしたので名前も話も細かいところまでは曖昧なので勘弁を。

 

 

主人公はいわゆる反抗期真っ只中な不良少年。屋上でタバコを吸っていたところ、いろいろあってヒロインのうちの一人である栗原透子に出会う。この女の子、実にメンヘラというか頭の悪いヒロインで、自分の居場所がないからという理由で主人公とセックスしてしまう。至極バカだ。主人公はまあヤりたい盛りなので、彼女のめんどくさ~い事情とかガン無視でセックスできるというだけでホイホイのってしまう。

透子は自分の居場所を主人公との体関係に見出してしまうのが悲劇の始まり。主人公は透子を簡単にセックスできる相手、まあセフレ(フレンド以下かも)程度にしか思っていなかったのだ。

 

というのが共通√なのかな?それから主人公はバイト始めたりほかの女のことであったり~という一般的な展開を迎えるが、私の最もお気に入りというかこの作品が好きになった√、榊しのぶちゃん√をここから続けます。榊原だっけ?榊だっけ全く思い出せない。すでに曖昧で笑えないけどいちいちやり直しながら話すのも面倒なので気になる方は本編をどうぞ(投げ)

 

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まあこのしのぶちゃんというキャラクターはダメ屑透子ちゃんの唯一無二の親友謙クラス委員という設定なのですが、しのぶちゃんは、透子を守らなきゃいけないという謎の義務感を持っており、透子のほうは守られていることに悩んでいたりして、

こいつら本当に親友どころか友達なのか

と疑問に思うことが多い関係なのです。

さて、まあ一応透子ちゃんのナイト的存在であるしのぶちゃんが主人公とのセフレ関係を知ってしまったらどうなってしまうんでしょうね~☆ミ

まあ、話はそういう方向で展開していきます。王道。

主人公と透子ちゃんはセックスしまくり生活、いや、性活を繰り広げます。ラブホ、はたまた学校で。みんなのあこがれ制服エッチですよ!プロデューサーさん!

ある日、主人公たちがあはんうふん放課後の教室でしていると物音?が。主人公はまあセックスのが先かとフィニッシュしてから物音の方向へ。そうするとそこには床に放尿レベルの潮を吹いたしのぶちゃんが泣きながらそこにいたのです。

凄いですね。友人をおかずにドアの前でオナニーですよプロデューサーさん!クラス委員と友人を守ろうとするの正義感が性技官に!

主人公に泣きながら言い訳しつつ自分が最低だと言いまくるしのぶちゃん。

いや、そんなに後悔するくらいなら家かえってオナニーしろよ、間に合わないとかおどんだけだよ、というツッコミはノンノン。

「最低な私を罰してほしい」

というしのぶちゃん、ううん?この展開は......

もしや.....

 

セフレ②号だーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

エロゲ的展開ですな。というか主人公も嫌われすぎでしょかわいそうに、罰として主人公に抱かれることを選んだしのぶちゃん。

この展開みると正義感と友人であることを理由に透子に依存していたのはしのぶちゃんだったのですね。依存系女子。

まあそんな感じで罰として主人公のセフレになることを選んだしのぶちゃん。セックスするたびに、罪悪感が薄れていく。大事な『友達』をおかずにして喜んでた自分が憎くて。(ほんとうにそうなのかな?)

 

ま、透子ちゃんにばれますよね。

 

透子ちゃんは主人公のことが徐々に好きになってたご様子で、『親友』に主人公を取られ、主人公だけでなくそこに見出していた居場所も奪われ激おこプンプン。部屋からでてこなくなり、誰も信用できなくなり引き籠るように。何度も説得するが出てこない透子。

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しのぶちゃん超ショック。

罰として受けていた性行為がまさか親友を消しとばすとは、思わなかったようで(アホ)メンヘラ発揮してしまいます。

 

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しのぶちゃーーーーーーーーーーーん!!!!

 

 

わたしもメンヘラでしたがさすがにこんなでかい包丁みたいのは使用したことがありませんでした。

主人公はなんとか説得で来て自殺を食い止められます。

が、贖罪の日々が始まるのです。

透子を傷つけた罰、親友を裏切った、自分の居場所をなくした、守るという使命をなくした彼女はどう生きるのかわからなくなってしまいます。

罰、として主人公に抱かれ続けること続けるのです。

しのぶちゃんも実は主人公のことが好きでした。主人公もまた同じでした。

ですが、それをかなえてしまったら、罰にはなりません。

幸せな、恋人としての日々に変わってしまうからです。

主人公もそれ故に口に出せず、迎えたクリスマス。

 

二人は恋人でもないのに一緒に過ごし、ベッドのなかで愛し合います。でも、罰として。二人は罰し、罰されの関係以上にも以下にもなれないのです。一緒にいるにはそうするしかないから。

 

そんな絶望的な状況の中、しのぶちゃんは主人公に雪の降る中散歩しようと提案します。

クリスマスの夜、恋人たちのための夜、二人は公園で寝っ転がります。っ真っ白の雪が静かに降っていてロマンチックなのに、二人は恋人にはなれません。

しのぶちゃんは、主人公の手に少しだけ触れます。

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 そして、これ以上の、手を重ねる以上のことはない、と告げます。

それは罰じゃなくなってしまうからです。

だけど、クリスマスだけは、雪の降る特別な夜だけは、この一瞬だけは、と主人公と手をつなぐのではなく、ほんの少し重ねて触れるだけにとどめることを許してと言うのでした。

 

 

おわり。

 

 

 

このどうしようもない関係、鬱的な終わり方がお気に入りなのですが表現しきれないのでぜひプレイしていただきたいです。中古で900円で買えます。

ほかにもゆきおちゃんというキャラの話もお勧めだったのですが体力とバッテリー残量が尽きたので今日はこのくらいで!