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冷静と失禁のあいだ

死ぬまで踊り続けるマグロさんの話

サッドティー 感想

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根本宗子さん目当てで、下高井戸のそこそこ広いシアターで見てきたサッドティーであったが、内容は少し広げすぎたんじゃないかな、と感じた。テーマは、好きについて、恋愛についてとありふれた物であったが、情動的ではない。誰一人度なったり騒いだり事件を起こすことなく、シュールなギャグを織り交ぜながら複数人の恋愛模様が描かれる。監督さんのアフタートークを聞く限り、本人がそういう正確だから作品に落ち着いた感じが反映されているのではと思った。
頭に来ても、長いスパンでみればなんとかなるのでは、とか、正解なんかなくていいんじゃあないかとか、そういうふうに考えていることがよくわかる作品だ。
とにかく間が命な作品で、会話の間には常に長い沈黙がある。この沈黙に耐えられないと好きになれない作品だ。あたしはダメでした。
ラストシーンまでの展開は、『恋の渦』のような話の展開を見せる。オムニバス形式のような、登場人物を細かく描いていく(性格とかじゃなくてわりとキャラクターの状態を描いている気がする)かなり淡々としている。
一言で言ってしまうと、『恋の渦』からセックスシーンと怒鳴り声を引いたような作品だった。
登場人物が、お茶を飲みながら、お茶を飲みながら話すべきでない話をするところは笑えたし、細かい演出も好みだった。
「あなたはそういう人なのよ」と、突き放した言葉を発した瞬間、電車が左右から走り出す、すれ違う。これは演出に入るのかな、入るんだったらお気に入りのシーン。
せっかくアフタートークがあったのだから、客出しの時にサッドティーというタイトルにした理由について聞けばよかったとすごく後悔したけど、根本さんと直接話せたのでよかった。
Twitterだと、少し攻撃的というか、激しい根本さんですが、直接はなしたり、アフタートークの印象からだとかなり落ち着いた人でギャップを感じてびっくりさせられた。聞きたいことがあるから、また客出しとかやってくれないかなあ…