冷静と失禁のあいだ

死ぬまで踊り続けるマグロさんの話

人間は外見と中身にざっくりわけることが出来る。
外見は、100人くらい人間を並べれば、まあ大体違うことが読み取れる。だけど、中身を取り出して並べてみてもパッと見、わかるものではない。

わたしが人間に求めてるのは、どちらかと言えば中身であると思う。外見が一般的に悪いと言われてる人でも気にならないこともあるからだ。(もちろん苦手な外見もあるが)
外見は慣れれば平気だ。見てれば慣れる。外見は変わらない。突然鼻が高くなることはない。微妙な変化しかない。
中身も変わらない。ベースにトッピングが日によって変わるか変わらないかの違いしかない。

欲が苦手だ。
とくに性欲が苦手だ。
人間だから性欲が無いと困るからわたしにも、わたしの周りの人にもあるが、あれは露骨に出さない方がいい。性欲にだけは、どうしても慣れない。慣れないということはつまり、本当に嫌いだったり苦手だったりするわけだ。
とにかく向けられるのが嫌いだ。そんなものは求めてない、あれは波がありすぎて慣れもできないし、とにかく下品だから観測もしたくない。
性欲はガッカリする。そんなもの人間に求めてないからだ。求めてないものを見るとガッカリする。
外見だったり、中身だったり、あまり変わらないものが一番良い。
他人の中にある性欲は、知りたくないので、とにかくどんどんガッカリする。性欲を認めて喜んだ覚えはない。
向けられると、そういった人間の欲望で殴られている、というか性欲と会話している気分になるので、人間と性欲は別物だし、性欲と会話したくないので、早く性欲消えてくれないかな、わたしはお前なんか求めてないよ、人間と喋りたいんだよ、性欲、君じゃない、といいながら、ひたすら台風が去っていくのを待っている。台風が好きな人などこの世に存在しない。