冷静と失禁のあいだ

死ぬまで踊り続けるマグロさんの話

死んだら棺に入れてほしいCD

日々色んなことが思い出せなることがとても怖いので、ひたすら過去の出来事について綴りたいと思うようになった。昔の思い出にやたらと浸りたがるのは、ほんとうに歳を感じる行動だと思うけど、いつか思い出せなくなったときのためにどこかにメモしておきたい。

ガープの世界』でガープが母親に、「老人はやたらと思い出に浸りたがるな」という感じの質問をすると「思い出は、思い出せるうちに思い出しておくべき」といったような事を言っていたのが印象に残っていたせいもある。(こういう感じの発言をしていた気がするんだけどあの映画は長すぎて事細やかに想起できない……)

幼稚園の頃のわたしの一週間の予定

月:ピアノ(中学三年?くらいまでやってた)

火:水泳(小学三年のときにやめた)

水:書道(小学四年の時にやめた)

木:体操教室(幼稚園卒業の時にやめた)

金:絵(幼稚園卒業の時にやめた)

土日は友達と遊ぶより、家族で映画を見に行ったり、ディズニー行ったり、オーケストラ聞きに行ったり、バレエ見に行ったり、劇をみたり、美術館や博物館巡りしたり。行く場所自体は今とそこまで変わらない生活をしてる。いまは大体一人でここらへんを巡っている。母親と父親も同じようなことをしているが、二人だけで巡っている。ある時を境に、両親と私は別行動するようになっていた。その話はいつか。

一番長く続いたピアノについては色々思う所がある。

月曜夜5時からの憂鬱。親からお勧めされたのと、母親が私がお腹の中にいる時から聴かせていた、『クラウディオアラウの子供の情景と謝肉祭』クラシックCDがきっかけ。

デパートから車で帰る途中に窓から見えたネオンの古臭い看板。街灯と高速道路の灯り。ビルの灯りから確認できるオフィスのデスクと積み上げられた資料。

どうしてもクラシックを聞く態勢ができてしまう。家につくとすぐにオーディオプレイヤーを前にして正座して『謝肉祭と子供の情景』を静かに聞いてた。そしてわたしは、いつかこんな素敵な曲がうまく弾けたらいいのに~!→やるぞ!

の、ノリで始めた。バイエルとかソナチネとか基礎を一通り弾いてそこそこうまくなった頃にやっと、「子供の情景と謝肉祭」を弾くことを許可された。このころわたしは小学5年生くらいで、ピアノを始めた幼稚園児の頃からはずいぶん時間が経っていた。

わたしは、楽譜がきちんと読めないので、基本的に耳できいてひとが弾いているのを見て覚ていた。クラウディオアラウの曲を弾くスピードやリズムは、完璧に覚えられているが、全くといっていいほど彼のピアノの通りには弾けなかった。指が、あんなに強く音を奏でられるのに、小回りがきくなんて、私には不可能だった。たとえば、『フィリスティンたちを討つダヴィット同盟の行進』とか『鬼ごっこ』とか、反対に『子供は眠る』や『トロイメライ』のような曲は得意、つまり簡単だった。

クラウディオアラウの公演のDVDを持っているくらい、彼の演奏が大好きで今も聞き続けて居ます。「子供の情景と謝肉祭」だけは棺に入れてほしいくらいの代物です。これをよんだひとはうちの親に頼んでほしい~

かいたらねむくなったのでおやすみなさい。