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『シン・ゴジラ』感想

感想 映画

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ごちゃごちゃした会議や決まりに則って許可を得て、作戦を立てて、ゴジラの動きを止めようと奮闘するが、ゴジラは人間たちのめんどくさいやり取りを無視して全てを破壊していく。それでも抗おうとあれやこれやと策を練るが……というあらすじ。

一応、ゴジラが何をエネルギー源にして活動しているのか、などは劇中で明らかにされた。
しかし、ゴジラが破壊していく中で生活している人たちがあまり描写されていなかったせいか、突如全てを台無しにされる気持ちに入り込めなかったかも。
国民がゴジラによる一方的な被害に取り乱していく様子は、ゴジラが来て、とりあえず逃げ出すというシーンでしか伺えなかった。

全体的に、エヴァQの時に同時上映された作品を、尺をのばして見易くしたような内容だった。
林原めぐみの朗読もあって詩的な雰囲気があって、あれはあれで好きだったけど『シン・ゴジラ』ではそういった雰囲気は一切無い。逆に無かったからこそ、セリフが増えてみやすくなったのかもしれない。それが、結果的に良いのか悪いのかは人によるかと思われる。

個人的に見所だと思ったのは、ゴジラが街を停電させたシーン。街中の雰囲気が何となく好きだったのと、その後にとにかく物を破壊していくシーンは爽快感が伴う。あとは電車での反撃など。(ネタバレを避けたいので曖昧な表現)
停電が好きなのは、街という不自然な作り物が不必要に照らされていない、かつてあった本来の夜を一時的に取り戻しているからであり、わたしがただ停電を魅力的に思うだけな部分が大きい。

エヴァという大作に集中し続けているより、やっぱりこういう創作という形で少しずつ発散して気を紛らわすことも大事なのだろうと思う。
長い時間、それも期待も大きい、ひとつの作品に向き合うのは大変なんだろうなあ。
庵野監督なりの息抜きになっている作品だったのかな……。
より一層、期待や心配の声が高まる中、同じように首を長くしてエヴァの続きを楽しみにしております。

それでも作品を作ってくれることは、わたしにとっては、内容はどうであれ、創作の意思が見えて、Q以降の空白の期間で高まった不安は少し紛れました。
一方で、無沙汰は無事の便りとも言えてしまいますが。