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冷静と失禁のあいだ

死ぬまで踊り続けるマグロさんの話

自販機アフター

「もう、お前とはセックスはできない」

「どうしてよ!昔はあんなに激しく私を求めてきたくせに!」

「お前に射精すると、自販機みたいにすぐに子供が出てきちゃうからだ」

泣きながら叫ぶ女の姿は、男をそそる仕草に値していたようです。勘のいい女は、それに気づき、男のズボンのふっくらとしている山を指先でなぞって、「ほら、こんなに……」と男の耳元で囁きました。

「だめだ」

「どうしてよ、ゴムをすればいいじゃない」

「俺はもともと生派だ。セックスは生でしかしたくない」

「じゃあ今までみたいに生でしましょうよ」

「だめだ、子供ができる」

女は矛盾に気付いて、突然、わっと泣き出しました。女はいつだって覚悟ができていて、男は永遠に母にはなれなかったからです。126人の女の子供が駆け寄って女を囲んで慰めると、女は決心して、男の家から出ていきました。

126人の子供の名前を一人ずつ呼んで、126人の子供を連れて。