冷静と失禁のあいだ

死ぬまで踊り続けるマグロさんの話

くるくる

中学の頃隣にいた君は自分の天然パーマをひどく気にしていて、可愛かった。その子はいつも「こんなのやだから普通になりたい」って言っていた。普通になりたいって、真っ直ぐになることが普通なの?って思ったけど「わたしはその髪すごくかわいいと思う」しか言えなかった。気にしてるのがかわいいのもあったけど、くるんくるんしてる髪の毛はクラスのなかのだれも真似できない髪型で、とてもチャーミングだと思ってた。高校に上がって君は縮毛矯正して真っ直ぐになった髪の毛で嬉しそうにニコニコしていた。すごく嬉しそうだったのに髪の毛を真っ直ぐにしてしまったときのその子の顔はもうあんまり思い出せないし、印象にも残っていたなかった。