君はキンダーチョコレートを覚えているか

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キンダーチョコレートを覚えていますか。

正式にはキンダーサプライズというシリーズなのですが、私はあれがとてつもなく大好きです。

キンダーチョコレートに出会ったのは幼稚園くらいの時。近所のスーパーでふらふらとお菓子コーナーを覗くと、うすい銀紙のようなもので包まれた卵型のチョコレートが、卵パックに入って並べられていた。時々子供がいたずらして、銀紙をはがしたり、チョコレートを指で強く押したりするものだから、中身のチョコレートがぺろんと剝がれた銀紙から顔を出していたりと、常に衛生的に微妙な状態で売られていた。チョコレートは舌で溶かすと、甘っ!ってツッコミを入れたくなる勢いがあるミルク風味の甘さで、卵を割ると、中にカプセルが入っていて、それを開けるとしょぼいオマケが入っていた。私は今でもくじを引いたり、何が入っているかわからない食玩に惹かれたり、何かと安っぽいギャンブル好きなんだけど、キンダーサプライズは中にがっかりするおもちゃが入っていながらもたまらなく楽しくてだだ甘い思い出しかないくらい気に入っちゃっていた。その後、キンダーサプライズはおもちゃのカプセルが喉に引っかかるからという理由で国内で販売中止になってしまい、見かけなくなってしまった。

ところが、私は国内で買えなくなってしまった後、幸運にも2回ほど口にする機会があった。1度目は、たまたまカナダに留学していた時。ショッピングモールで1ドルショップ(日本で言う百均)に入った際に、なんと1ドル(カナダドル)で無造作に陳列されていた。ちなみに衛生面が危ういのは相変わらず。思わず爆買い。ホストファミリーの子供が隣で「オトナなのにキンダーサプライズが好きなの!?」と笑っていたが、なりふり構わず大人買いをしてしまった。こんな時ばかりしか大人であるメリットってない気がする。その子が私があんまりにも子供みたいにはしゃぐものだから日本に帰国する前日、キンダーサプライズをくれたのだ。これはうれしいサプライズだ。なんていい子なんだ……人の好きなものをプレゼントできるなんて君はとってもモテる男の子になるだろう、と感謝して、ありがた~く頂いた。

2度目は、友達にタイのお土産として頂いた。私が何遍も「キンダーサプライズが恋しい」とぼやくものだから頭に刷り込まれたのか、わざわざ買ってきてくれた。これもありがたく頂いた。こちらは、キンダーチョコレートの中でも、サプライズのと同様、おもちゃが入ったシリーズだけど、従来のカプセルは無く、卵型のパッケージを開けると、片方にはチョコレートペーストが入っていて、もう片方におまけが入っていて、誤飲しないような工夫が施されていた。

最近は、輸入雑貨店などでサプライじゃないキンダーチョコレートのチョコレートだけを取り扱っていることに気付き、ドキドキ感は無くなったものの、時々、つい手に取ってしまう。

今現在売っていて、食べたことがあるのは、カバの顔がモナカにデコレーションされたキンダーチョコレートと、ミルクのペーストが詰まったもの、アーモンドが入ったスティック状のものと様々な種類がある。もちろんどれも美味しい。一口食べると、絶対にきびができるとわかるけどやめられない、やみつきになるミルキーさが特徴。

そして、何よりも、あの駄々甘さにつきまとう思い出が、キンダーチョコレートへの思い入れをより深くしていった。チョコレートの甘さと共に浮かぶのは、楽しかったカナダでの生活のことや、幼稚園で毎日友達と外を駆け回った、何かといい思い出ばかり。だから私は、落ち込んでいる時や疲れているときに、あの味と、あの味が連れてくる思い出が、無性に恋しくなってしまう。大人になっても、あの味が忘れられないのだ。