女性同士の恋愛を描いた作品は全て百合なのか?―百合試論小説の電子版を公開しました。

f:id:yun_sakura:20181203132617p:plain


百合は好きですか?

私は百合が好きです。でも私には百合が何なのかわかりません。



文学フリマで販売した『祝祭』に寄稿した『星の夜』という小説をnoteで販売&公開しました。よろしければ課金してご覧ください。課金したくない方はこの記事をご覧ください。

note.mu

正直、今回は巨大な宝石を削っていたら、形を整えようと努力して、中心に大きな空洞をあけてしまった、という出来です。(察してください)

なので、ざっと『星の夜』について書きたかったことをまとめます。

今回は『祝祭』という共通テーマで、前回同様(前回は百合SFを描きました)百合を描こうとしました。『祝祭』からストーリーをイメージし、そして書き上げたのが『星の夜』という小説です。

『星の夜』は、白いフリルのついた制服を身に纏い、外部から隔離された女子校でのびのびと育った、純粋無垢な少女たちの性欲についてのお話です。

 

話は振出しに戻りますが、私は厳密に、百合の定義がわかりません。

 

少女セクト』や『オクターヴ』(なんと、ガレットで秋山はるさんの新作が掲載されたそうです……)『ガールフレンド』といった名作揃いの素晴らしいジャンルです。

ですが、『女性同士の恋愛を描いた作品』を百合だと扱ってしまうと、何だかエロ漫画的解釈になってしまうので避けたいとおもいました。(エロ漫画はエロ漫画で面白みがあります)

私は、同性を好きになった(性的、恋愛、友情、憧憬)時に抱く、複雑な感情に百合らしさを感じます。一言で表すと、どの感情も『好き』に限りなく近いですが、その時に友情や恋愛、憧憬を行ったり来たりを繰り返す複雑な乙女心を百合的なものだと思っています。なので、百合って何?百合ってレズ?と聞かれると困ります……。

じゃあ『女性同士の恋愛』を描いていて、カップルのうちの一人は、単なる性欲で相手の事を好いていて、もう片方は、女子校生活ゆえ異性カップルに憧れを抱いて真似事をしているだけだったら、それは百合に見えちゃうのかしら、それって本当に百合なのかしら。

という疑問を投げかけて作りました。

『星の夜』のヒロインの二人は、カップルですが、『性欲をぶつける相手が欲しかった』女の子と、『異性愛に憧れを抱いてその真似事をしたい』女の子です。

二人は、お互いの『好き』が、なんとなく『本物』でないことに気付いています。でも、お互いに執着して恋人を続けます。『文化祭』という学生生活最大の非日常イベントを控えて感情が高ぶっている中、二人は性欲に翻弄されながら『本当の好き』を探ろうとします。

この作品を通して、『女性同士の恋愛』を描いた作品が全部百合になってしまうのが悔しいが、作者(私)は何が百合なのかわからずに苦悩している、というのが伝われば幸いです。

 

みなさんも百合について一緒に考えていきましょう。

 

それでは。