『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』を見て、自殺を考えた

『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』を見た。
まさか、アイカツを見て死にたくなってしまうとは思わなかった。
本作は、いちごちゃんをはじめとしたアイドルグループ『ソレイユ』のキャラクターたちが、大人になる話だ。ラストシーンは、10年間を共に駆け抜けてきた私たちへのメッセージも含まれていて胸が熱くなると同時に……死にたくなった。
『MY STARWAY』『氷の森』など曲もライブシーンも最高だった。劇場版を想定して作られていなかったため、やや構成が気になる箇所があった。しかし、何よりも映画館でいちごちゃんたちを見ることが出来たのがとても嬉しかった。
じゃあ何で死にたくなってしまったのか。
私は、私のアイカツを10年間頑張って来なかったのではないか?と気付かされたからだ。
いちごちゃんたちアイドルは、TVアニメシリーズのアイカツ本編でスターライト学園においてアイドル活動に励む。何百話も通して並々ならぬ努力『アイカツ』を続けることで、登場するアイドルたちが様々な形で前進し、成果を出す。そして、本作で描かれるスターライト学園卒業ライブ。輝かしい舞台の上でいちごちゃんたちが放つスピーチ。
「頑張ってここまでは来れた。だからこの先もきっと大丈夫」
……今すら全然大丈夫じゃないのに、この先は大丈夫なのか?
いちごちゃんたちのアイカツ、日々の努力や経験が眩しすぎて、この一言で、「私はこの10年一体何をやってきたんだ?」と急に現実を突き付けられた気持ちになった。
日々の努力を怠った人間に、大丈夫なこの先があるとは思えない。10年前と今を比べても、相変わらず希死念慮が付きまとっている。孤独感は日々増していくばかりだ。自分が年を重ねるにつれて、どんどん劣化していく感覚が付きまとう。
今後さらに孤独感が強まり、体力も気力も無くなるであろうこの先の未来に、私はどんな大丈夫を見出すのだろうか?それは、死くらいなのではないか。電車の線路に向かって、一歩踏み出す勇気を持てば、いつでも孤独感から抜け出すことが出来る。
考えれば考える程、不安が増す。じゃあもう、今すぐそうすべきではないだろうか。
作中でいちごちゃん達は、22歳になった。
彼女たちも大人になり、私たちの年齢に少しずつ近付いて来ている。それぞれ相変わらず努力を続けている。弱音吐き出すまいと、不安やプレッシャーを酒で飲み込んでいた。あんなにもキラキラしていた偶像が、ありきたりな大人像に重ねられていく。
私は酒が飲めないので、精神安定剤を飲んで、その日は寝た。
【短編小説】サイゼリヤで間違い探し
休日の昼の繫華街は混んでいた。どこもかしこも、人、人、人。
左から右へ、右から左へ。前、後ろ、流れていく。僕は彼女の手を引いて、人の間を縫うようにして昼食を取る店を目指す。彼女は僕よりも歩幅が狭く、おまけにハイヒールを履いているので歩きづらそうだった。
せっかく僕が人々の間にある僅かな隙間を見つけても、彼女が僕に合わせて歩み寄ってくれる様子もなかった。道行く人が僕らを邪魔そうに睨みつける。睨むなら、彼女だけにして欲しいところだ。まるで僕が悪いみたいじゃないか。何とか店の前にたどり着くと、彼女の顔がみるみる青ざめていった。
「サイゼリヤ……?」
「うん、そうだよ」
「えっ。せっかくのお休みなのに、サイゼリヤなの?私」
「だって、お腹が空いているからお腹いっぱい食べたいって言ってたし。イタリアンが良いって言うから」
「それは、そういったけど、さあ……」
彼女は明らかに不満気にして、スマートフォンを開いた。
おっ、と僕は、彼女の次のアクションに期待した。しかし、他の店を探そうとしたのではなく、どうやら時間を確認しただけだったようだ。
彼女の方から沈黙を破り、「もういいよ、サイゼリヤで」と言って、そそくさと店内に入っていった。
席に着くや否や、彼女はミラノ風ドリアをはじめ、ティラミスや季節限定のメリンガータを注文した。
「なんだ、やっぱり結構食べるんじゃん」
「お腹が空いているのは間違ってないからね」
じゃあ一体僕は、何を間違えたのかな?と聞き返したくなる気持ちをぐっと抑えて、メニューを眺める。ふと、キッズメニューが目に入った。
「あ、サイゼの間違い探しだ。それ、めーっちゃ難易度高いんだよ」
「へーそうなんだ。やってみようかな」
僕と彼女は間違い探しを始めた。そして実際に、間違い探しは難航した。
料理が来ても、食べても、完食しても、結局全ての間違いは見つからなかった。
「はあ、やっぱりサイゼリヤは美味しかったなあ」
満腹の余韻に浸っている僕に、彼女は顔を曇らせて「まあ、そうかもしれないけどさあ……」と何か言いたげにしたので、僕は間違い探しを続けることにした。
「見つからないなあ」
「こういうのってさ、意外と分かりづらいところに間違いがあるんじゃなくて、分かりやすいところに間違いがあったりするんだよね~」
分かりやすいところ、分かりやすいところ……メニュー表の真ん中の方から下から上へ、舐めるように見ていく。
「どう?見つかった?」
真剣に探す僕に、彼女が声をかける。目が合う。
そこには、スマートフォンを片手で弄る、一刻も早く帰りたそうな彼女がいた。
生きてる意味が分からない
生きてる意味が分からないって言われた時、「えー、生きてる意味なんてないのが普通でしょ~」って私は返すと思う。何かが起きるのには理由があるが、生きていることには意味がない。ずーっと無い。意味を模索することに意味があり、突然何か良く分からない瞬間に「あー、生きてて良かった」となるのが人生あるあるだ。この瞬間に出会える回数を増やすために、人とコミュニケーションをしたり仕事をしたり新しいなにかに挑戦したりしている。ただ、この繰り返しに疲れた。多分、私の人生にはこれからも「あー、生きてて良かった」という瞬間は必ず訪れる。でも、その瞬間のために毎日をやり過ごすのがもう耐え難い。そろそろ無理かもしれない。無理なんて決めつけないで頑張れよ私。頑張れるうちは一生懸命、他人と自分のご機嫌を取って、元気な時は優しさを差し出して、身体に嘘をついて!感情の回路はどんどん複雑になっていくけど、そこら辺無視して、さ。本当の自分とか実は存在しないんだよ。関わる人によって自分が少しずつ変わっていくの気付いてたでしょ。言葉と身体が年々ずれていくのが苦しい、苦しい。どうすればいいのだろうか。死ぬまえにべらべら自意識をしゃべる人。私。人生はどこからみてもいつも死ぬ前。
苦しい
生きてる意味が分からない
ブリーチ展『BLEACH EX.』に行った ※ネタバレ有

ざっくり感想
私はBLEACH読破していない勢なんですが……。
BLEACHは当時小学生だった自分を中二病の世界に導いてくれた作品でもあったので、色々と感謝の気持ちがあります。それと、DS版のゲーム『BLEACH 蒼天に駆ける運命』がめちゃくちゃ楽しくてやりこんでました。
そして、この程度の知識でも『BLEACH EX.』はかなり楽しめました。
良かったポイント1:原画展の構成がめっちゃよかった
BLEACHと言えば、ポエムと絵がカッケーのイメージです。(雑)

入口から、このようなポエムが並べて展示されています。まずポエムで殴られます。
その後、カーテンの向こう側のスペースに移動するのに、少々待たされることになります。カーテンの向こう側に待ち構えているのは……なんと『BLEACH EX.』のOP。
えっ原画展にOPっていう概念があるの!?という衝撃。
この原画展のために作られた映像と楽曲、そして映像に使用されたキャラクターのパネルがデカデカと展示されてました。このOP映像を最初に持ってくる構成は、当時BLEACHのOPを見てテンションが上がっていた自分を思い出す上に、展示会場の密を避けることが出来るのですごく良かったです。
ちなみにOPの楽曲はこちら。
BLEACHの世界観で殴られた後もひたすらカッケー原画で殴られます。
それも、ただ原画が飾られているのではなくちゃんと世界観にマッチするようにディスプレイされています。どっかの百貨店とかでやる手抜き原画展とはレベルが違うぜ……。会場の半分はモノクロ原画とイラストだけで構成されたスペースで、もう半分はカラーイラストとモノクロで構成されたスペースでした。モノクロの迫力で存分に殴られた後に、カラーイラストがあるスペースに入り込んだ時の衝撃よ……。
良かったポイント2:カッケーに尽きる
カラーイラストコーナーに展示されていたレコードジャケット風イラストもオシャレで、インスピレーションもとネタが豊富すぎてビックリ。インプットの量が半端じゃ無さそう。
あとは、とある原画に『キャラクターに説明的なセリフを喋らせて、それを見た読者がストーリーを理解する傾向があるので、敢えてセリフを全消しした』といったコメントが添えてあったのですが、これは読者をねじ伏せる画力ありきの手法じゃんとなったり。
その他、キャラに対する余白の使い方、複数キャラがいる見開きイラストで一番手前のキャラと目線が合う構図、切り抜き風イラストのパターンが豊富(斬魄刀のシルエットに切り抜くとか)でイラストにおけるカッケーの見せ方の勉強になりました。
カラーイラストの展示会場で流れていたのはこちらの楽曲でした。
これもカッケーですね。ここまで徹底してカッケーをやってくれるのはありがたいです。
12/20
5年間沢山の出来事があった。手首から血が流れていくこともあった。が、3ヶ月程の出来事で5年間の出来事の細部が大きな1つの纏まりになっていった、とても幸せで、とても恐ろしかった。他人になるとは、こういうことなのかと思った。私は他人の人生から出ていった、私も出ていかれた。もう誰でもない赤の他人だ。私も真っ赤だ。嘘、本当。信じられない、いや女ですので。