冷静と失禁のあいだ

夢日記と映画や本、美術展、エロゲの感想など。

相部屋の人々

白蓮れんれん/林 真理子 | 集英社 ― SHUEISHA

相部屋の人が恋しくなるときがある。

私たちは、朝起きたら「おはよう」と声をかけ、ご飯を食べるときは「いただきます」を言い、同じご飯を口にして、外に出るときは「いってらっしゃい」、かえってきたら「お帰りなさい」を言い合い、1日の終わりは「おやすみなさい」で終え、川の字になって寝た。

こういった小さな挨拶や気遣いで、少しずつ家族のような関係を築くことができて、とても嬉しかった。ある相部屋の人が「私、この部屋の人のこと、一生忘れないと思う」と言っていたが、私もそう思った。

幼少期の虐待の話で打ち解け合うような異質な空間。

栄養の行き届いていない細長い足により不安を覚えさせる火傷の痕。

正気を保つためについた、冗談と笑い。「コッペパンもう二度と食べたくないよね」、「認知症の人の介護を経験するとは思わなかったね」、「あったかいご飯って、尊いね」、「お湯で薄められたお茶って身体に沁みるよね」等々、沢山の共感を共有した仲。認知症の人に殺されるのではないかと恐怖した夜。

私が求めている、家族のような距離感に近い何かに触れたような気がして、切なくなると同時に、今の私は、家族を持つという夢から大きく離れてしまったことに悲しくなる。きっと家族とは、こんな感じのつながり方をするのだろう。

私もいつか、そういう関係を持てるだろうか。

相部屋の人々と私の理想の関係。嬉しかったり、切なくなったり、不安になる。

もう二度と会えない他人なのに、少しだけ家族のような関係になれた相部屋の人々のこと。

隔離生活で読んだ本

隔離生活は、恐ろしく暇だった。

寝る、筋トレをする、本を読むくらいしかできることがない。

なので、とにかく本を読み、筋トレに励んだ。

下記に読んだ本のメモを残す。

 

1. コンピュータシステムの理論と実装 ―モダンなコンピュータの作り方

コンピュータシステムの理論と実装 ―モダンなコンピュータの作り方 | Noam Nisan, Shimon Schocken, 斎藤 康毅 |本 | 通販 | Amazon

仕事でSQLを書いていたり、たまたま『イラストで学ぶ 世界を変えたコンピュータの歴史』の本を読んで、でブール理論に強く惹かれて、ハードウェア側に興味を持ったことから手に取った。が、内容は理系大学生以上を対象としているような内容で、ほとんど理解できなかった……。この本よりも簡単に、ハードウェア側について知れる本があったら、コメントなどで教えて頂けると嬉しいです。ORが足し算で表現できて、ANDが掛け算で、0と1の組み合わせで、言葉が表現できるかもしれないということに凄くときめく!

 

2. 春の雪 (新潮文庫

三島由紀夫はいくつか読んだが、これは圧倒的に読みづらく挫折した。

時代や背景にあまり興味が持てないので、三島由紀夫のねっとりした筆致と細かい時代背景描写は私にとって相性が悪かった。

 

3. 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ) 

この本はとても楽しめた!野矢茂樹先生、ありがとうございます!

元々、『論理トレーニング101題』を解いていましたが、これが持ち込み不可だったので、差し入れで頂いた101題ではないこちらの方を読みました。演繹(否定;条件構造;推論の技術)、逆裏対偶あたりは、やりがいがある難しさで、もう一度復習しようと思います。学生時代にも触れたけど、すっと理解できなかった……。101題の問題形式で解きながら理解するのが自分には合っているかなあ。また、この本は収録されている問題すべての回答が揃っていないのは微妙なポイントだった。問題を解かずに、読んで理解できる人は向いているが、私のように問題を解きながら理解する人は101題の方をおすすめします。

 

4.チャート式 基礎と演習 数学Ⅱ+B

黙々と取り組めるが、全然得意ではない数学白チャートを解いていた。相変わらず数学は苦手だったけど、大人になった今は落ち着いて取り組めた。序盤までしか解けていないので、友達に聞きながら最後まで取り組めるといいなあ。

 

双極性障害でトラブルを起こした

対人トラブルで、社会から隔離されていました。

心配して実家に来ていただいた友人、予定をブッチしてしまった方ごめんなさい。まだ、スマホとPCが手元に無いため、連絡ができません。

また、病名がうつ病ではなく、双極性障害であることが分かりました。躁状態の時にうつ病の薬を飲んでしまい、攻撃的になったことも原因のようです。記憶がほとんど無く、大変ご迷惑おかけしました。現在は、双極性障害の薬を飲んで落ち着いています。(キシネンリョはありますが)今後は、薬の管理や病気の管理を徹底します。

社会隔離生活は、便秘になったりゲロを吐いたりストレスフルでありながらも、相部屋の人たちが家族のように接してくれて、カオスながらもとても嬉しく楽しかった時間でした。相部屋の人たちには、心から感謝しています。もう一緒にご飯を食べられないのが悲しいです。 隔離期間で読んだ本などは記事にまとめます。

緊急連絡があれば、コメント頂ければ確認できます。 どうぞよろしくお願いいたします。

家族が欲しかった

鬱で寝ていた。泣いたり、寝たりを繰り返している。

明かりの無い部屋の中から、遠くに見えるマンションの明かりが見えた。

ああ、いいなあとなった。私も家族が欲しかった。

家に帰ったら、お帰りって言われたかった。

人と住むのは難しいけど、お帰りって言ってくれる人が欲しかった。

大丈夫だよって言ってくれたり、今日も仕事頑張ったよって話をしたかった。

人の家の明かりを見るのが好きだ。あれは命そのものに見えて、なんだか安心する。

心が持たない

追い詰められている。

9月まで心が持つか、怪しい。このまま生きているのは、あまりにも厳しい。

最近、ビジョンが見えた。わたしがラりって、お風呂で手首を切って、お湯につかって睡眠薬を飲むビジョンだ。転落するのは嫌だせめてラりって、意識が飛んでるまま、だんだんと眠くなって沢山眠りたい。ゆっくりと。

10月、生きてるのかな、もう耐えられないよ。息が詰まって、ずっと苦しくて死んでしまう。涙も止まらない。

母親にプレゼントをあげるのが苦手

むかし、母親にハンドタオルをプレゼントした。すると「使わずに取っておく」と言われたので、要らなかったから使われないのかなと思ったが、私がプレゼントをくれたということがうれしくてそう発言したらしい。何十年経った今も、私がハンドタオルをプレゼントしたエピソードを母親は覚えている。普通はうれしいエピソードなのかもしれないが、私は過去や普段から母親に意地悪を言われてきたので、素直にうれしいと思えず複雑な私がいる。なぜ子供からプレゼントをもらって喜ぶのに、日常生活で普通に接してもらうことが出来ず、意地悪を言われたりしなければならないのだろう。屈折していて、恐らく母親の育った環境が原因なのだろうが、そういった母親からの甘えに、受け入れがたさを感じる。

この間、母親の誕生日だったので、母親が好みそうなデザインのハンドタオルを購入しようとしたが、このエピソードを思い出してはモヤモヤしてしまい、いまもカートに入ったまま、放置している。

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私は立体的な映像の記憶に、五感にまつわる情報がついた空間ごと記憶することが出来る。特に、強烈なインパクトがあるショッキングな出来事は記憶しやすい傾向にある。なので、これらは基本的に避けている。最近、半分意識がある状態で違う映像(夢)を見たりしてあまり具合が良くない。この半分夢の中にいて、半分意識がある状態はかなり頭痛がして気持ちが悪い。金縛りのように体も動かない。ていうか金縛り?薬を飲んで寝ると、記憶にない行動を取っていることがある。知らない間にご飯が出来ていたり、掃除や洗い物が終わっている等だ。たまに痣やケガをしていることや、皿が割れていることがある。実家に帰った。3時間いるだけで早くひとりになりたかった。早く帰りたいし、イライラしてしまう。過去のことを思い出してしまう。早く帰りたくて、ご飯を食べてすぐ家に帰った。もうこの場所で寝られないと分かったのが辛かった。私には本当に居場所がない。誰にも本当のことを話したくない。知られたくない。人に心配や不安をかけたくない。挙動がズレる。まとまりがない。好きな人に言われた私なんていない方が良い、いらない、という遠回しに伝えられた言葉がぐるぐるする、一緒にいる時は楽しくて、助け合っていけると思えたのに、いらないといわれてしまった、私も私なんていない方が良いと思う。いらない。誰が私を必要としてくれるのだろう。早くゆっくり寝たい。ぐっすり安心して寝たい。ディグニタスにメールをした。尊厳死を受け入れている団体だ。怖いのは嫌だ。ゆっくり眠りたい。私は自分の居場所が欲しい。それか、ゆっくり眠りたい。居場所があれば寝ることが出来る。